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パソコンを処分するときの注意点(Windows10)

データが流出するリスクがある!

パソコンを処分するとき、何もしないでそのまま送付するのは絶対にやめましょう。パソコンの中には、ユーザーの個人情報や、パスワードなど大切なデータが入っていたはずです。そうした貴重なデータを、自分が管轄できないところに放置するのは危険です。パソコン処分業者に送られたパソコンのハードディスクをこっそり抜き出して、データはそのままで中古品としてオンラインで販売したという事件もありました。

 

ハードディスク、SSDは初期化する

パソコン内のデータを保存するハードディスクやSSDといったストレージ(記憶装置)は、処分する前に初期化しましょう。初期化とはストレージが制作された最初の状態に戻すことです(工場出荷状態とも言います)。データは、ゴミ箱などに入れても、まだデータそのものは残っています。

ですからデータの痕跡を無くすには、初期化が有効です。Windowsの場合は「このPCを初期状態に戻す」、macOSの場合は「すべてのコンテンツと設定を消去」という手法を利用すれば初期化できます。

 

大切なデータは必ずバックアップ

もちろん初期化する前には、大切なデータはバックアップ(別途保存)しておきましょう。パソコンを処分のために送付してしまった場合、データを取り戻すことは難しいです。データのバックアップは、外部保存用のストレージなどが便利です。容量が1TB程度のストレージは1万円程度で購入できます。大事なデータを確実に保存できるなら、有益な投資でしょう。クラウド上のストレージなど、インターネット経由でも保存できますが、新しいパソコンがきた時、クラウドサービスのIDとパスワードを忘れてしまい、バックアップしたデータにアクセスできなくなるといったトラブルもありますので注意が必要です。

 

ブックマーク、パスワードを移行する

保存をわすれがちなのがウェブブラウザのブックマーク情報やパスワードです。Microsoft Edgeの場合は、ブックマークもパスワードもエクスポート(外部に出力)できますから、パソコンを処分する前にエクスポートしておきましょう。Google Chromeの場合は、Googleアカウントにパスワードやブックマークが連携されているはずなので、パソコンが新しくなっても問題なく以前のブックマークやパスワードを利用できます。

 

周辺機器は自治体のルールで処分できる

パソコンと一緒に利用するDVDドライブなどの光学ドライブ、キーボードやマウスといった周辺機器は、小型家電リサイクル法に則ってリサイクル処分しましょう。具体的には光学ドライブなどの小型家電は、市町村自治体の回収ボックスに入れる、大手家電量販店の回収サービスを利用する、認定業者に回収を依頼するなどの方法で処分すれば、そのままリサイクルに回してくれます。

 

粗大ゴミとして処分することも可能ですが、リサイクルすることで資源を有効に使えますから、積極的に小型家電リサイクル法に関連するサービスを利用しましょう。詳しくはお住まいの自治体に確認してください。回収ボックスの場所などを教えてくれます。「小型家電」「E-Waste」といった単語が目標です。