ランサムウェアとはPC内のデータを暗号化したり、ロックしたりして、解除するための身代金を要求するもので、身代金ウイルスとも呼ばれます。身代金を意味する「ransom」と「software」を組み合わせた造語です。2013年頃から米国を中心に流行するようになり、日本では2015年頃から話題になりました。多くの場合、身代金として要求されるのは、犯罪者が自分の存在を隠しやすいビットコインなどの暗号資産です。身代金を支払っても暗号化したデータは復旧しないことも多く、根本的な対策としては、日頃のデータバックアップがかかせません。
また、ランサムウェアに対抗するために欧州サイバー犯罪センター(Europol)などが中心になって進める「No More Ransom」サイトでは、多くのセキュリティ企業や
団体が協力し、どのランサムウェアに感染したのか特定するツールや暗号を解除する復号化ツールなどを公開しています。被害に遭った場合には、手助けとなるかも知れません。
同サイトでも、 被害にあっても身代金を支払わないことを勧め、送金は犯罪者に対してランサムウェアが機能したことを証明するだけで、元に戻せる保証はないとしています。